2018/07/17
7月16日、追加工事となった内陣本間床板工事が始まりました。まずは、現行の床板の撤去作業から取り掛かりました。
【昭和30年焼失の残材を使用か】
床板をはがしていくと、焼け焦げた板が何枚か出てまいりました。恐らく、完成間際であった昭和30年に放火により焼失した十六間四面の本堂の残材ではないかと予想されます。これまでの本堂内陣の床板は、長さも幅も素材も不揃いでした。参詣席に近い方には欅材が使われていましたが、奥の方は松材が使われていました。また、前方の欅材についても幅がまちまちで、広いものは30センチを超えるものものもあれば15㎝にも満たないものもありました。恐らく、焼けた欅の丸柱を厚さ2センチ程度に挽いて床板に使用したので広さがバラバラだったのでしょう。50数年を経てこの度の修復工事によって、現在の本堂建設事業のご苦労が偲ばれる発見がなされました。